入社後に様々な部署を経験し、執行役員へ
現在の役職と業務内容について教えてください
執行役員として、リサーチ事業部の統括をしています。最大のミッションは自社プロダクト『SKYFLAGリサーチ』の売上向上です。お客様のマーケティング課題に対して、最適な調査手法を設計・提案し、“よりよい意思決定”を後押しすることが私たちの役割だと考えています。
これまでの経歴を教えてください
2013年に大学を卒業後、社員5名ほどのスタートアップに飛び込み、SESのエンジニア人材事業に携わりました。その後、中華系のアプリ企業に転職し、中国発の広告プラットフォームを日本市場に展開。広告代理業も経験し、このときに、のちの転機となる現Skyfall代表取締役社長の長谷川と出会いました。その後、総合広告代理店に移り、ブランディング領域のメディアプランニングを担当。さらに、DMP(データマネジメントプラットフォーム)を活用したデータドリブンなプランニングを推進する子会社に出向しました。各社の少数精鋭メンバーが集まった立ち上げフェーズに近い環境で、多くの経験をさせていただきました。
学生時代の就活の軸について教えてください
就活の軸は「とにかくいろんな経験をして、自分の足で立てるようになりたい」という思いでした。大企業ではなく、少数精鋭の会社を志望していたのもそのためです。スピード感があり、若いうちから裁量をもって仕事ができる環境。“誰かの指示を待つ”のではなく、“自分で考えて動く”感覚を得たかったからです。
なぜ新卒でスタートアップに入社を決めたのですか?
大企業よりも裁量権を持って働ける印象があり、自分のバリューをより発揮できると考えたからです。大企業の説明会にも参加しましたが、新卒から“自分の足で立っている”実感を得られる環境に魅力を感じています。
その後、なぜ中華系の広告企業に転職をされたのですか?
広告が肌に合っていると感じたからです。初めての広告業界がこの会社でしたが、データを元に考えることも、正解が一つではないクリエイティブな部分にも、両方に面白さを感じました。ちょうどその会社が、日本に新しいサービス展開を始めるタイミングだったこともあり、少人数のチームの中で幅広い経験が積めそうだと感じたため入社を決めました。
そこから数千人規模の総合広告代理店に転職した理由を教えてください。
業務をしていく中でデジタル領域に限らず、マスメディアやオフライン広告なども含めてトータルで広告施策を考えて実行できるようになりたいという思いが強くなっていきました。
そうした背景から、「すべてのメディアを網羅的に学びたい」という強い意思のもと、メディアプランナーとして入社し、入社から3ヶ月後には、グループの子会社へ出向することになりました。出向先は複数の代理店から集まった、立ち上げフェーズにある社員20名ほどの規模の会社で、様々なチャレンジが求められる環境でしたね。
出向先ではDMPを利用してテレビの視聴データやWeb上のログデータ、アンケートデータをつなぎ合わせて、「どのようなWeb行動をしている人が、どのようなテレビ番組を視聴しているのか」といった分析結果を活用し、広告代理店がそのデータを活用した広告プランニングを実行するサポートをしていました。クライアントは、飲食メーカーやアパレルブランドなど多岐にわたり、業種ごとに異なる視点でのアプローチが求められました。
その後、Skyfallに転職をされたのですね。入社を決めた理由も併せて教えてください。
Skyfallへの転職を検討したきっかけは、長谷川社長からの一本の電話でした。私が2社目の時に知り合ってから付き合いも長く、当時は長谷川社長を“遠くから応援している存在”だったので、自分がSkyfallに入社するとは思ってもいませんでした。ですが、会社が新たなフェーズに突入したタイミングで声をかけてもらい、入社を決意しました。タイミング的には『SKYFLAG』が市場に浸透しはじめ、安定的な売上・利益の基盤が築かれていた時です。いわゆる“創業間もないスタートアップ”という印象はなく、「すでに収益基盤はある。だからこそ、スピード感をもって新規事業の立ち上げに携わるなど、新たな挑戦ができるフェーズだ」と確信してジョインしました。
Skyfall入社後、執行役員に至るまでのキャリアについて教えてください。
入社後は様々な部署を経験しました。スタートは新規事業の責任者です。
そこからメディア本部に異動し、『SKYFLAG』のメディアコンサルタントとしての業務に携わるようになりました。
当時は、既存の管理画面から得られる情報に限りがあり、深い分析や意思決定できるようなレポートを出すには不十分な状況でした。そこで、メディア担当者がSQLを使ってデータに直接アクセスできる環境を整備し、社内への啓蒙活動を行うとともに、BIツールを活用したダッシュボードを整備したりと、社内にデータ活用の文化を根づかせる活動をはじめました。
その後、新規部署の立ち上げに際して本部長として任命していただき、『SKYFLAG』のオペレーション体制の整備にも取り組みました。
その後、地方拠点(新潟)の立ち上げと、リサーチ事業部立ち上げの2つを並行して推進しました。そして、新潟拠点の立ち上げを機に、執行役員に就任しました。
現在のSkyfallは「安定と挑戦が同居する状態」
Skyfallの話に戻りますが、当時は今ほど体制が整っていなかったと思います。どう乗り越えてきたのでしょうか。
入社当初のSkyfallは、今のように組織や仕組みが整っている状態ではありませんでした。業務の効率も、横の連携も、まだまだこれからというフェーズ。その中で様々な部署を横断して関わる中で、会社全体を俯瞰して見る視点が自然と身につきました。「どの部署がどのように連携しているのか」「今、どこにどんな課題があるのか」「何から整えていくべきか」が見えるようになったことで、少しずつ改善を積み重ねてきた感覚があります。
お話を聞いていると、様々なポジションを経験したからこそ、今の露木さんがあるように感じます。
おっしゃる通りです。組織が拡大する過程で、データを元に意思決定をするなど、自身の強みを活かしながら、未経験のポジションに身を置くことが多かったので、常に“違う脳”を使う感覚があり、すごく鍛えられましたね。おかげで強みが更に伸びました。現在は数年ぶりに営業の現場を担当していますが、とても楽しいです。「やっぱり営業、楽しいな」と思えたのも、色んな経験を経た今だからこそかもしれません。
数社経験した視点からSkyfallはどのフェーズにいると思いますか?
5名規模のスタートアップにいた頃は、メンバー全員の動きが把握できて、まるで家族のような関係性で仕事をしていました。一方で、数千名規模の大企業は、同じ会社でも自分が関わる部門以外の人のことはほとんどわからない。情報も関係性も、希薄になっていく感覚がありました。今のSkyfallは、その中間です。200名規模というフェーズにあり、全員の顔と名前がギリギリ一致するようなサイズ感。まだ“家族的な距離感”が残っていて、誰かの頑張りがちゃんと見える。声をかければすぐに反応が返ってくる、そんな風通しの良さがあります。同時に、事業としては安定した収益基盤があり、次の成長フェーズに向けた“挑戦”も加速しているので、この「安定と挑戦が同居する状態」は、Skyfallの魅力かもしれません。
Skfyallの今後の可能性について教えてください。
主力事業の『SKYFLAG』は、今や一つの“インフラ”になりつつあると感じています。すでに『SKYFLAG』が導入されているサービスを“まったく使ったことがない”という人の方が、少ないのではないでしょうか。それくらい、日常の中に入り込んできている感覚があります。今後もアップデートを重ねていきながら『SKYFLAG』というプラットフォームの価値はますます高まっていくと思います。
Skyfallを今後どのような組織にしていきたいですか?
“挑戦が賞賛される組織”にしていきたいと思っています。年齢や社歴に関係なく、自分の意思で手を挙げ、挑戦し、成果を上げた人が正当に評価される。そんな活気ある組織を目指したいです。
新卒・中途問わず『自分で考えて、どんどん挑戦する』という姿勢を持っていてほしい
露木さんが事業部長を務めている、リサーチ事業部の現状と今後について教えてください。
リサーチ事業は立ち上げからまもなく1年が経ち、現在18名ほどの組織ですが、その分ひとりひとりの影響力が大きく、サービスの成長に日々携わることができます。事業としての基盤作りが進む一方で、まだまだ改良が必要な部分も多く、試行錯誤を繰り返しながら前に進んでいる最中です。
この事業の主力サービスである『SKYFLAGリサーチ』はこれまでアンケート回答者になり得なかった人たちの声を拾うことです。たとえば、従来のアンケート回収の仕組みではでは届かなかった層や、回答に積極的でなかったユーザー層にも“問いかける”機会を届けることで、よりリアルで多様な「市場の声」を捉えることができるようになります。まだまだ業界的にも開拓の余地がある領域ですが、伸びしろがあります。だからこそ、私たちは“市場調査”という枠に捉われず、課題を一つひとつ紐解きながら、サービスを進化させ続けています。本質的な市場調査を通して、この領域においてSkyfallの存在感を確立することを目指しています。
どのようなビジネスモデルなのですか?
リサーチは労働集約型のビジネスモデルです。「売上の成長とともに、仲間も増えていく」というのが、現時点の考え方です。個人の努力がダイレクトに成果へと繋がるからこそ、一人ひとりの存在が、事業部の成長を力強く後押ししています。
どのようなクライアントが多いのですか?
広告代理店やPR会社、メーカー、金融業界など非常に多岐にわたります。
クライアントがリサーチに求めるのは、「自分たちの仮説が正しいのか」「実施した施策が本当に効果を発揮しているのか」などといった検証です。
たとえば、『この打ち出し方ならユーザーに響くはず』という仮説があったとしても、感覚だけで進めるとズレることもあります。だからこそ、数字で“確かめる”手段として、リサーチの重要性が高まっていると感じています。
多様な情報を積極的に取り入れて、「これだ」と心から思える道を選んでほしい
活躍する社員の共通点を教えてください
「自分で考え、自分で判断すること」を常に意識している人たちが活躍している印象です。 当たり前ですが、日々の業務は会社のルールや決まったフローに沿って進めるのが基本です。ですが、常にその枠の中だけで正解が見つかるとは限りません。たとえば、相手の立場に立ってみたときに、「いつものやり方ではベストじゃない」と気づけるか。そして、そのときに“自分の頭で考えて行動に移せるか”どうか。そんな相手目線での判断力と、自ら動ける行動力を持った人たちが、MVPという結果を獲得し、会社を牽引する存在に成長している印象があります。
活躍社員といえば、直属の部下の室伏さんが月間MVPを受賞されましたね。
彼はとても素直で、報連相が徹底されています。些細なことでもきちんと共有してくれるので、認識のズレが起きない。だからこそ、安心してどんどん新しい仕事を任せられるし、実際にそれに応えてくれる。会社に入ってから、いちばん密に関わってきた存在ですね。
もし「自分が最も成長できる環境がSkyfallだ!」と思ってもらえたら、一緒に働ける日を心から楽しみにしています!
新しく入社された方に求めていることはありますか?
新卒・中途問わず『自分で考えて、どんどん挑戦する』という姿勢を持っていてほしいです。リサーチ事業はまだ新しい領域なので、前例や正解があるわけではありません。前例のない事業を育てていく面白さも、大変さも、全員が当事者として味わえる。だからこそ、思考と行動のバランスを持った人たちと、一緒に組織をつくっていきたいと考えています。
これから入社する若手に何を期待していますか
とにかく、“挑戦してほしい”という一言に尽きます。
数ある会社の中からSkyfallを選んでくれたので、この環境を最大限に活かして、たくさんのチャレンジをしていってほしいです。新しいことに飛び込むのは不安もあるかもしれませんが、Skyfallには“挑戦を応援する文化”があります。
自分の意思で手を挙げた人には、周りが本気でサポートする。そんな風土が根づいているんです。
正解が決まっていないからこそ、自分の頭で考え、動いた分だけ成長できる。
Skyfallは、その努力と変化をきちんと見てくれる会社だと思います。
今のフェーズで入社する魅力も教えてください。
組織も事業も急速に成長している今、これまでになかった役割や機能が次々と生まれています。 そうした変化の中で、自分の強みを活かしてしっかりと価値を発揮できれば、年次や経験に関係なく大きく活躍できるチャンスがあると思います。
20代に戻れたとしたら、Skyfallでどのように仕事をしていきたいですか?
もし20代に戻れるなら、Skyfallで「仕事の醍醐味」を文字通り全身で味わいたいですね。
言われたことをこなすのではなく、自ら案件の種を見つけ、育て、世に送り出すまでの一連のプロセス全てに主体的に関わりたいです。どのクライアントにどんなアプローチをするか、獲得した案件をいくらの価値で、どのような順番で展開していくか。
さらに、ユーザーからの問い合わせの温度感や、その背景にあるニーズを肌で感じたいです。そうした生きた情報を自分の目で捉え、分析することで、次にどんな戦略を立て、どんなステップに進むべきか、会社を引っ張っていけるような存在になりたいです。
最後に学生、求職者の皆さんへのメッセージとしてお話しいただければと思います。
新卒の就職活動は、多くの人にとって、人生で最も大きな意思決定になるのではないかと思っています。
この重要な選択を「正しく」行うために、今できることはたくさんあります。ですが、「正しい選択」は一人ひとり違うはずです。だからこそ、自分にとって何が大切なのか、どんな環境で成長したいのか、徹底的に自分自身と向き合ってください。
そして、多くの企業を見て、多様な情報を積極的に取り入れることが重要です。集めた情報と自分の軸を照らし合わせ、「これだ」と心から思える道を選んでほしいと願っています。
これから長く、時に険しい道のりが続くかもしれませんが、皆さんの可能性を信じ、精一杯頑張ってください!応援しています。