リサーチをご依頼いただいた貴社のサービスと、所属部署の役割について教えてください。
小川 様:今回調査を依頼した『スタンドマイヒーローズ』『魔法使いの約束』『ブレイクマイケース』は、女性向けモバイルオンラインゲームです。ゲームを起点にキャラクター・楽曲・舞台・カフェなどのメディアミックス展開を行っています。
私はマーケティング部の部長として、各タイトルにおける事業計画の管理やマーケティング戦略の立案・実行を行っています。
今回弊社に調査をご依頼いただいた経緯について教えてください。
小川 様:私自身は過去にリサーチを活用してマーケティング戦略を策定した経験がありますが、弊社ではこれまで意思決定やマーケティング戦略の策定にリサーチを用いたことはありませんでした。そのため、定性的な仮説に基づいてPDCAサイクルを回す場面がありました。それ故にマーケティング戦略を練る上で、過去の施策の成功要因や現状の課題に対してチーム全体が正しく認識できているのかどうかが曖昧でした。そこで、各タイトルのターゲットに対してこれまで以上により効果的な施策を実施するために、まずはマーケティングにおける課題解決の一歩としてリサーチを実施することを決めました。
Skyfallに依頼をした背景としては、過去にSKYFLAGへ広告出稿したことがあり、そのご縁でSkyfall社員からSkyfallのマーケティングリサーチ事業を紹介いただいたことがきっかけです。その後、何さんに弊社の現状やリサーチを通して解決したい課題をご相談させていただいた際に、貴社のゲーム市場に対する知見の高さと、最適なパネル選定からレポート納品までの手厚いコンサルティングサポートを魅力に感じ、調査を依頼しました。
何:ご相談いただいた当初は、具体的な課題の解決というよりも、リサーチを活用することで、課題を明確化することはできないかというご相談から始まりました。
様々な調査メニューをご提案した中で、まずは自社タイトルが市場でどのように評価されているかを客観的かつ定量的に把握することを目的に、今回の調査実施が決まりました。加えて、定性調査など弊社の他のメニューにも興味を示していただき、まずは調査で実態を把握いただいた後に、施策に反映させる過程で必要に応じて追加調査も前向きに検討したいとお話しいただきました。

共通言語で議論できたことが、Skyfallに対する深い信頼へ
リサーチの実施に至った決め手について教えてください。
小川 様:今回は、各タイトルのプロモーションディレクターも調査に携わりました。リサーチに対する経験が浅いメンバーもいた中で、Skyfallの方々はそれぞれのメンバーの理解度に合わせてフローや設計についてご説明いただきました。丁寧にサポートしてくださるSkyfallの皆さんの人柄の良さにより、不安が払拭されたことが決め手の1つです。
また、今回はLINEリサーチのパネルを活用したのですが、従来のアンケートモニター以外のユーザーに聴取できることも魅力に感じました。
そして特に印象的だったことは、私たちが扱う女性向けタイトルの世界観や特性を深く理解し、共通言語で話せたことです。
他のリサーチ会社では、弊社のタイトルを理解いただく際に基本情報の説明から始めなければならず、調査設計に入るまでに時間がかかってしまうことが懸念されていました。Skyfallの方々はこのジャンルに精通し、私たちの課題や世界観、ユーザー層について深く理解した上でコミュニケーションを取ることができました。
竹島:リサーチャーや担当営業のそれぞれの経験から得意とするジャンルはあるものの、どのようなジャンルに対してもそれぞれが専門的な視点で最適な対応ができるよう、事前の情報収集を欠かさずに行うようにしています。今回お話をいただいた際にも、3タイトルの情報収集を重ね、リサーチを活用することで何を実現したいのか、マーケティング改善により何をゴールとしたいのか、そのヒアリングに齟齬がないようにすることを心がけました。

小川 様:プロモーションディレクターも含めた弊社と貴社のチーム全体で共通言語で話せたことで、調査がスムーズかつ齟齬なく進行できたと感じています。
精度の高い設問設計により、仮説をより鮮明に具現化
調査設計時から配信に至るまでリサーチャーが連携させていただきましたが、印象についてはいかがでしたでしょうか?
小川 様:設問項目を考えていただく際には、限られたスペックの中で社内だけでは浮かばなかったアイデアを言語化し様々な視点を包括してくださったからこそ、より精度の高い調査ができたと感じています。
菅野:今回はデスクリサーチに加え、貴社内で以前実施された調査票も拝見し、プロジェクト進行の初期段階で共通理解を作る準備を行いました。特に今回の調査では、タイトル未認知者から現在利用者まで幅広い層に聴取したため、未認知者に対して伝わりにくい表現、現在利用者に対して簡易的すぎてしまう表現がないよう、ワーディングは細かく検討・調整しました。情報収集を入念に行ったことで各タイトルについて理解でき、より適切な調査設計ができたと思います。

小川 様:単なる調査設計のサポートにとどまらず、私たちの状況や課題を丁寧に理解したうえで提案してくださったことが非常に心強く感じました。こうしたやり取りを通じて、より本質的な調査設計が叶い、核となる課題を見つけることができたと感じています。
調査結果を納品させていただくにあたり、レポートのまとめ方や報告会でのご説明についてはいかがでしたでしょうか?
小川 様:レポートは、データのまとめ方や示唆の整理が非常に的確で、良い意味で介入の余地がないほど完成度の高いレポートをご納品いただきました。
また報告会では、リサーチ経験が浅いメンバーに対してもわかりやすい言葉で説明いただき、全員が同じ目線で議論できるよう配慮してくださったのが印象的でした。市場感を共通言語で会話できたことで、次のアクションを検討する際にもスムーズに進めることができました。
また社内に調査結果を共有した際には、調査結果が数値として具体的に示されたことで、これまでの仮説をより鮮明に具現化することができ、チーム内における各タイトルの現在地をすり合わせることができました。数値や示唆に基づいた議論が可能になったことで、今後の施策検討や戦略立案に向けた共通理解の土台を作ることができた点も非常に価値があったと感じています。

調査結果への信頼から、マーケティングリサーチを活用する文化が醸成
調査結果はどのようにご活用いただいていますか?
小川 様:調査結果は、各タイトルのマーケティング活動全般に活用しています。今回の調査により、認知度に伸びしろがあることが明確になりました。本来リーチしたいターゲット層に情報を的確に届けるために、まずはプロモーションの展開場所や手法を見直し、ターゲットが集まる場所に最適化する調整を行いました。周年施策の精度を向上させるためにも活用しています。
さらに、今回得られた競合比較データや課金傾向のデータは、今後の事業計画の策定にも役立てていきたいと考えています。

今回調査を実施して、新たに調査してみたいことはありますか?
小川 様:今回の調査によって現状が具体的に可視化されたことで、打ち出した施策が実際に効果を発揮しているかを把握する必要があると感じています。そのため、今回のような定量調査を定点で実施し、現状を定期的に確認することで、チーム内で目線を合わせながら課題認識を更新していきたいと考えています。
さらに、定量調査で現状を把握したうえで、その課題に対する具体的なアクションを検討・改善するPDCAサイクルを回すには、定量調査で得られた知見を深掘りする形で、定性調査にも注力していきたいと考えています。
今回の調査に対する率直な感想をお聞かせください。
小川 様:こちらの課題を深く理解いただいた上で、効果が最大化されるように対応してくださる手厚いサポートにより、ご相談の段階から共通言語でコミュニケーションできるように伴走していただきました。こうした姿勢が本質的な課題の明確化につながったと実感しています。
また今回調査を実施して、社内に市場調査を活用する文化が根付いたことが非常に良い効果だったと実感しています。客観的なエビデンスとして活用することで、各施策に対する社内の意思決定も円滑になり、施策の精度も向上させることができました。社内にこうした文化を根付かせるためだけでなく、ユーザーに対してより効果的に各タイトルの魅力を伝えるためにも、今後ともリサーチを活用していきたいと考えています。
Skyfallの皆さんは、調査実施を決める前から親身に相談に乗ってくださるので、初めてリサーチを活用する方や、活用方法に迷う方には特におすすめしたいと思います。
貴重なお話をありがとうございました。
※本記事に掲載されている所属および肩書は、すべて取材時点の情報に基づいております。
お問い合わせ
資料ダウンロード