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社員対談

【SKYFLAG Product Interview】 – 前編 –
本質的な課題解決を目指す中で見つけた、“ロングCPEリワード広告”という希望の光。

  • Takamasa Tayano

    取締役

    Takamasa Tayano

    田谷野 貴正

    取締役

    Takamasa Tayano

    田谷野 貴正

    2016年に株式会社アドウェイズに入社し、ゲームアプリ会社へのインターネット広告提案営業に従事。
    全社新人王を受賞後、過去最速でマネージャーへ昇格し、2018年に代理事業発足以来、歴代最高の月間粗利を記録。他、全社MVPを2連続受賞。
    2019年に株式会社okunoteを設立し、ゲームアプリ会社を対象としたリリース立ち上げのサポートや資料作成/BIツール活用支援、コンサルティングを行う。
    2019年10月に、株式会社Skyfallの取締役に就任。

  • Sho Kimura

    SKYFLAG事業部 プロダクト本部

    Sho Kimura

    木村 翔

    SKYFLAG事業部 プロダクト本部

    Sho Kimura

    木村 翔

    2018年3月に大学を卒業後、同年4月にGMOインターネットグループに入社し、App・Web問わず幅広く広告主向けの広告企画提案業務に従事。
    2020年3月に株式会社Skyfallに入社し、『マンガDX+』事業を立ち上げ、約2年で総ダウンロード数200万DLを超えるアプリへと成長。
    2022年6月からはSkyfallの開発責任者として全開発チームを統括。

広告不正が蔓延する世の中に対して危機感を覚え、業界全体の課題解決に奔走。
本質的な課題解決を目指す中で見つけた、“ロングCPEリワード広告”という希望の光。

—SKYFLAGについて

国内最大級のシェア率を誇る『SKYFLAG』は、ユーザー体験に寄り添った広告マネタイズプラットフォームです。独自のマネタイズフォーマットを提供しており、ユーザーに新たな選択肢を提供することで体験価値を向上し、事業成長に貢献します。

また、ロングCPEリワード広告という本質的なプロモーションの提供をしており、目先の流入数よりもその後の継続率やロイヤルユーザーの獲得・育成に意識を向けることで、結果として継続率が高く良質なユーザーの獲得を実現しています。 広告主様とメディア様を繋ぐプラットフォームとして、ユーザー体験に寄り添った独自のフォーマットのアップデートを続けています。

—はじめに、2人のミッションを教えて下さい。

田谷野:
SkyfallのCOO(最高執行責任者)として企業の長期的な営業利益最大化を目指しながら、事業全体の価値最大化に向けて企業と事業全体を包括的に管轄しています。現在は執行役員と連携し、Skyfallとして将来的に実現したいことを達成すべく、事業方針の策定や組織体制を構築していくことがミッションです。

今まではSKYFLAG事業部長を兼任していましたが、2023年6月に執行役員制度を導入してからは、執行役員へ新たな視点でのSKYFLAGのアップデートを託すと共に事業部長を引き継ぎ、SKYFLAG事業においては監督機能に務めています。


木村:
SKYFLAGプロダクト事業部長として、開発組織のプロダクト本部と広告運用・入稿・CS・分析機能を持つマネジメント本部の2つの部署を統括し、事業部の戦略策定・遂行や重要事項の意思決定、営業組織との連携が主な役割です。並行して開発組織の責任者をもう1名のメンバーと共同で務めており、開発計画策定、開発メンバーのマネジメント、一部PMとしてプロジェクトを管理するポジションも担っています。

SKYFLAGの売上・利益を拡大することがSKYFLAG事業部長としてのミッションで、開発組織の責任者としてはエンジニアとプロダクトが最大限成長できるような組織作りに注力しています。

—SKYFLAGリリースの経緯を教えてください。

田谷野:
前職の広告代理店で2016年〜2018年にかけてインターネット広告の企画提案営業をしていた時の私の経験がきっかけになっています。当時の役割は、お客様から広告費を預かり、広告効果を最大化するためのプロモーションを実施することでお客様のKPIを達成させることでした。

私が広告代理店で仕事をしていた時期と重なり、2017年頃からアドフラウドと呼ばれる広告不正が急激に増加しました。
アドフラウドは広告費用を不正に搾取する行為ですが、一時的にインストール数やプレイユーザーが急増しているように見えるので、短期的には広告効果が高く見えてしまう側面があります。ただ、不正に獲得したユーザーもしくは機械的なただの数字なので、本来広告主のニーズである自社サービスのファンになってくれるような良質なユーザーを実際には獲得していません。

様々なお客様と向き合う中で、あるお客様に他の広告代理店がアドフラウドが疑われる商品を販売し、お客様が不正と気付かず(または不正と気付いていても)継続的にアドフラウドが疑われる商品へ予算を投下し続けてしまう状況を目の当たりにしました。その状況を変えようと動きましたが、どうしても目先の数字上の利益を優先した判断や色々なしがらみによって状況を変えることが困難なことが多く、アドフラウド問題の闇は大きいと感じ、広告代理店の1人の営業担当としてはこれ以上に打つ手がないと実感しました。そこで元々タイミングは決めていたのですが独立し、独立後はアドフラウドを減らし、広告主の本質的な課題解決に繋がるようなことを行っていくことに決めました。

—独立された後は、どのようにアドフラウド排除に向けて行動されていたのでしょうか?

田谷野:
独立後は、広告主に寄り添ったコンサルティングを行う立場というポジショニングをとり、広告主のための本質的な事業成長に向けたサポートを始めました。

当時はアドフラウドを防ぐツールや、アドフラウドを検知して減算を行うツールなどが流行っていましたが、これでは広告主に対する本当の課題解決にはなっていないと違和感を感じました。
それは、広告主としてもちろんアドフラウドを防ぐべきではあるのですが、本質的に広告主の実現したいことは、広告予算を活用していかに多くの良質なユーザーを獲得し続けられるかであり、アドフラウドを防ぐだけでは本当の意味での課題解決になっていないと考えていたからです。

そこで武器になると考えたのが「ロングCPEリワード広告」です。前職で偶然この配信手法の発想となる事例を耳にし、既存の広告システムの機能を活用して、試験的に自身の顧客で疑似的にロングCPEリワード広告を配信したところ、その時の広告効果がとても良く、将来的にロングCPEリワード広告をうまく活用して広告主の課題解決に繋げていきたいと考えていました。

ロングCPEリワード広告配信について

田谷野:
ロングCPEリワード広告を広めていける広告プロダクトを探していた中で出会ったのが、当時広告不正対策ツールとしての側面を持ったアフィリエイト広告プロダクトとしてリリース目前であった「SKYFLAG」です。SkyfallもロングCPEリワード広告に目をつけており、国内での需要が顕在化する前から一部の顧客へ既に提供をしていました。

リリース前だったSKYFLAGのシステムを活用させていただき、ロングCPEリワード広告を複数の広告主に提供したことで、広告主の求める広告効果を担保した新たなプロモーションが実現できていることを実感し、その結果アドフラウドへの広告予算が減っていく様子を目の当たりにしました。さらにお客様自身がアドフラウドが疑われる広告プロダクトに投じていた予算を自ら減らし、どうにかロングCPEリワード広告でもっと獲得を伸ばすことが出来ないか、という相談をいただく状況になっていきました。

そこで、このロングCPEリワード広告を世の中に広めていくことで、代理店時代に抱えていた業界課題を解決できると確信し、ロングCPEリワード広告を世の中に広めていくことが、独立時に掲げた広告主に向けた本質的な課題解決に繋がっていくと考え、Skyfallの一員としてチームでSKYFLAGを成長させていく道を選択しました。

—SKYFLAGリリース当時は、アドフラウド対策を一番に掲げたプロダクトだったのですね。

田谷野:
私がSkyfallに入社した当初のSKYFLAGはアドフラウド対策に注力し、様々なアフィリエイト広告を提供していましたが、そこから現在の形であるロングCPEリワード配信に特化した広告プロダクトへ形を変えていきました。


木村:
私も前職で広告代理店として仕事をしていた時も、田谷野さんと同じような状況でした。各社、システムで不正対策機能を構築し対策をしていましたが、一次的に不正を防ぐことができても、結局はいたちごっこのように不正が繰り返されていました。このような背景もあり、一時期不正対策機能をリリースする企業が多かった印象がありますね。

—ロングCPEリワード広告が広まっていった状況とその後の展開を教えてください。

田谷野:
ロングCPEリワード広告という言葉を画期的で良質な広告プロモーション方法だと認知していただけるよう、営業と啓蒙活動をただがむしゃらに行っていたのを覚えています。
SKYFLAGを活用していただくことを通して徐々に新しい配信手法として国内外のマーケターにも知られるようになり、気が付けば「SKYFLAG=ロングCPEリワード広告」という印象を多くの方に持っていただき、どんどん口コミが広まっていきました。

木村:
私も前職でリワード広告を取り扱っていましたが、SKYFLAGのロングCPEリワード広告が出てくるまではユーザーがアプリをインストールすることで広告費が発生する、もしくはユーザーがサービスを会員登録するだけで広告費が発生するようなものが主要形態だったので、最初にロングCPEリワードを知った時は衝撃を受けました。

インストール課金のような成果地点が浅い広告配信ではなく、さらに深くサービスを体験したユーザーに対して広告費が発生するようなロングCPEリワードは、お客様に提案していて特に反応が良かった印象があります。今までは成果地点を深くしてユーザーにサービスを深く体験させるという手法がなかったので、SKYFLAGの当初のコンセプトの一つであったユーザー体験型広告に可能性を感じました。

田谷野:
ロングCPEリワード広告により良質な広告プラットフォームとしての実績と信頼を得た上で、SKYFLAGのさらなる提供価値の拡大に向けた市場拡大を図るべく、SKYFLAGは独自のフォーマットを導入していただくことで広告収益をサービスへ提供するマネタイズツールとしての事業展開を行う判断をしました。

非常に急展開のように思われるかもしれないのですが、SKYFLAGの提供価値をより最大化するためには自ら市場拡大をする他ないと考えた当時、代表の長谷川と会話して即決したことを覚えています。ここから開発することの難易度が上がっていき、試行錯誤したところになります。


木村:
SKYFLAGの提供する独自のマネタイズフォーマットは、サービスに対して単に収益方法の1つを提供している訳でなく、ユーザーのアプリ内の行動を活性化させることも実現出来ています。

各サービスには無課金ユーザーやライトユーザーが一定数いるので、今まで収益化されていなかったユーザーがSKYFLAGを利用することで収益化できることがまず大きなメリットだと思っているのですが、その上で、ユーザーがSKYFLAGを通してリワードを獲得することで、サービス内で利用できるポイントやチケットを使用してさらにサービスを利用してくれるので、ユーザーの行動がよりアクティブになり、結果的に良質なユーザーになっていくという実績が出ています。

ユーザー側の操作イメージ
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