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社員対談

【Corporate Interview】
コーポレート部門の責任者に聞く、従業員と会社を守り成長を支えるための戦略とは。

  • Kio Ikeda

    人事戦略室

    Kio Ikeda

    池田 貴郎

    人事戦略室

    Kio Ikeda

    池田 貴郎

    2018年4月に株式会社アドウェイズに入社し、スマートフォンゲームアプリ広告主向けの広告企画提案業務に従事。全社新人賞を受賞し、その後ユニットマネージャーに昇格。 2020年5月に株式会社Skyfallに入社し、『SKYFLAG』の広告主営業部署を立ち上げ、海外広告主を中心に多くの取引先を開拓。2022年6月に人事戦略室を立ち上げ、人事制度の新規導入や改良並びに採用体制の見直しと強化を実施。 2023年6月に、執行役員に就任。

  • Shu Nishikawa

    経営管理事業部

    Shu Nishikawa

    西河 秀

    経営管理事業部

    Shu Nishikawa

    西河 秀

    2019年3月に慶應義塾大学大学院法務研究科 修了後、起業しSDGsを推進する事業を展開。 2021年2月に株式会社Skyfallに入社し、法務責任者及び内部統制を担当。2022年5月からはバックオフィス責任者として労務・総務・法務並びに経理・財務・経営企画を統括し経営体制の強化に貢献。内部統制責任者としての職務も遂行中。 2023年6月に、執行役員に就任。

創業以来大切にしてきた「変化を恐れず常識にとらわれない発想」と「意思判断のスピード」 が成長の鍵を握る。
コーポレート部門の責任者に聞く、従業員と会社を守り成長を支えるための戦略とは。

—はじめに、2人の役割とミッションを教えて下さい。

西河:
経営管理事業部の事業部長として、経営管理本部の総務、労務、法務、情報システムを司るコーポレート局と、経理、財務、経営企画を司るファイナンス局を統括しています。Skyfallが円滑に事業運営できるようにサポートをすることが経営管理事業部のミッションなので、事業部全体・各局・各担当者が最適な行動をとれるように管理監督しています。

会社を経営する上では、売上利益を増加させて事業を拡大して成長させることが求められます。そこで、会社を存続させて発展させるために「合理的かつ効率的に会社を運営するには、どのような統制を図るべきか」「どのように利益を出すか」「どのようにコストを削減するか」「どのような方向に舵を切って事業運営していくか」を日々考えて方針決定しています。


池田:
人事戦略室では、採用、人材開発・育成、人事評価、社内広報の4つを担当しています。採用では各事業部の目標達成に向けて最適な人員計画を立て、その上で必要な人材を確保することを目的に活動しています。また人材開発・育成では、事業の成長に対して貢献度の高い人材を開発・育成することを目的としています。そこで、従業員のスキルや能力を発掘して個人のパフォーマンスを最大化することで、最終的に組織全体の力を高めていくことを目指しています。

人事評価では適切な目標設定から一人ひとりの成果や行動を正当に評価し、従業員がやりがいを持って働ける環境の構築を目指しています。また、会社の成長や従業員規模の変化に応じて適切な制度へとアップデートすることを心掛けています。最後に社内広報では、従業員のエンゲージメント向上を目的とし、会社の総会や社内イベントなどを企画運営しています。

人事戦略室の室長を務める私のミッションは、経営戦略の実現を目指して経営資源の一つである「ヒト」という「人的資源」を最大限活用して業績向上に貢献するために、経営戦略と連動した人事戦略を実施することです。

—Skyfallは7期目を迎えましたが、現在までどのように成長してきたのでしょうか?

池田:
代表の長谷川が広告代理事業を行う会社としてSkyfallを創立し、広告主に対する広告出稿のサポートをしたところから始まります。当時は従業員が代表一人だったので、この先事業を拡大するには限界があると感じて約1年後に従業員を増やすことになりました。

その中で、ロングCPEリワード広告に特化した「SKYFLAG」という広告マネタイズプラットフォームをリリースしています。SKYFLAGをリリースしてから約1年かけて経営基盤を構築させ、Skyfallの成長にはSKYFLAGの事業成長が欠かせないという判断に至りました。

—SKYFLAGの成長と共に会社も成長していったという事ですね。
その後はどのように事業が拡大していったのでしょうか?

池田:
広告主のサービスをさらに世の中に広めるためには、SKYFLAGにとってメディア拡大が重要だと考えました。今までメディアとは直接的な取引がなかった中で、リリースして3ヵ月後に初めてゲームメディアでSKYFLAGを導入していただくことになりました。この導入を皮切りに、徐々にSKYFLAGはメディアに対するマネタイズ機能を持つようになっています。

2021年には多数のマンガアプリを運営するand factory社と資本業務提携を結んでいるのですが、マンガメディアを筆頭に多くのメディアにSKYFLAGを導入していただき、SKYFLAGが独占的に広告配信できる掲載枠が増えたことで、広告営業もさらに加速して売上を伸ばすことができています。

Skyfall コーポレート部門の沿革図

—資本業務提携が後押しとなってSkyfallは更なる成長を遂げたのですね。
組織体制はどのように変化していったのでしょうか?

池田:
SKYFLAGリリース直後からSkyfallが掲げるビジョンに共感した多くの業界経験者が入社していますが、更なる事業成長を目指すには中長期的に従業員を増やす必要があるという判断に至り、業界経験者だけでなく未経験者も積極的に採用するようになりました。

これまで事業も組織も急成長を遂げてきたということもあり、当時は未経験で入ってきた人材を育成する組織体制が整っていなかったので、早急に体制を整えることが必要でした。同時に、従業員が高い意欲で働ける環境を整えるためには、人事制度や評価制度のアップデートが必要だと考えました。

そこで2022年に人事戦略室を立ち上げて私が室長に就任し、入社時の業界研修をはじめ、人事制度や評価制度をリニューアルして従業員がやる気を上げて働くことのできる環境作りに努めています。

—管理部門体制はどのように構築されていったのでしょうか?

西河:
創立当初は代表が一人でバックオフィス業務を行うところからスタートしていますが、資本業務提携を機にバックオフィス体制が大きく変化しました。

資本業務提携を通してSKYFLAGの認知度が業界全体に広まり取引先が急増したことで、今までよりも経理や法務業務の工数がかかるようになり、同じ時期に未経験者採用を強化していたことから、従業員が急増して労務の工数も大幅に増加しました。また従業員の増加に伴い、従来は場面ごとに臨機応変に対応方法を決めることもありましたが、全社共通で管理ルールを設けることが急務になりました。

事業と組織が拡大する中で、会社や従業員を適切且つスピーディーに管理・サポートするために、2021年に経営管理事業部を立ち上げています。ここで立ち上げた経営管理事業部を私が統括することになってから現在まで、日々改良を重ねながら業務も組織もアップデートを図っています。

—Skyfallが短期間でここまで事業や組織を成長させられた秘訣を教えてください。

池田:
意思判断のスピードが早かったことが事業成長に大きく起因すると考えています。Skyfallは創立当初より事業方針を決めてから実行するまでのスピードが早いので、このスピード感がなかったら資本業務提携も実現できていなかったと思います。このような組織風土が2023年に発表した執行役員制度にも繋がっていると思っています。

一般的に、事業が拡大して組織が拡大すると意思決定者の管掌範囲が広がるので、どうしても従来の意思判断のスピードよりも遅くなってしまうと思います。この意志判断のスピードを維持するために執行役員制度を導入し、事業における意志判断の権限を譲渡したことで、引き続きスピーディーな事業運営と経営判断を実現できています。


西河:
従業員が100名規模の会社でも「変化を恐れず改革を決行して試行錯誤を繰り返す」さらに「その意思決定や実行が早い」というのは、Skyfallのこれまでの成功の鍵だと思います。

—Skyfallが創立以来大切にしてきたことはどんなことでしょうか?

池田:
Skyfallのミッションにある「常識にとらわれない発想」は、経営や事業方針を決める上でも大切にしていることです。持続的に会社や事業を成長させていくには、業界の慣行や悪しき文化に固執せず、むしろ先行して改革をしていくことが重要だと思っています。そのために、従業員に対しても日々の業務において常識にとらわれずに思考して行動するように伝えています。

どうしても上司からの指示が高圧的になってしまったり、上司部下の間でしっかりとコミュニケーションを取れていないと、部下は自分の意見を持たずに上司からの指示通りに行動すれば良いと考えてしまうことがあります。従業員一人ひとりの成長が会社全体の成長に繋がるので、まずは自身で思考して意見を持つことの重要性を伝え続け、人事としては全ての従業員が意見を伝えられる環境や風土を作り上げることに取り組んでいきたいと思っています。


西河:
時代の変化と共に社会環境は変化していくものなので、今まで売れていたものが今後は売れなくなるということは当然あります。時代の変化にいち早く気付けるか否かは会社の存亡に大きく関わってくるので、常に「“常識にとらわれない”方法で会社を発展させることを思考し続けられる組織」であることを今までも重視しており、今後も重要だと考えています。

—その他に大切にしていることはありますか?

池田:
経営理念の一つに「大胆な挑戦をする」というモットーがありますが、ミッション同様に従業員が大切にしていることの一つです。

往々にして、固定概念などから従業員は業務範囲を自分自身で決めてしまう傾向がありますが、従業員が主体的に挑戦したい意思を示してくれれば、Skyfallはその人の挑戦を応援して任せるカルチャーがあるので、従業員一人ひとりに様々な挑戦をしてほしいと思っています。

西河:
確かにSkyfallには「あなたにはこの業務を任せているから、任せているものだけをやっていれば良い」というようなスタンスは一切ないですね。挑戦したいという強い意志のもとで行動する人を応援して、声を挙げた人が最後までその挑戦をやり抜くことを大切にしているので、そのために全力でサポートします。

池田:
上司から言われたことだけをするのでなく、会社全体の成長のために自分には何ができるかを考えて行動できる従業員が増えることで事業や経営は加速するので、どの会社でもこのような人材は必要だと思っています。


西河:
プロフィット部門の大胆な挑戦を管理部門側がしっかりとサポートできるよう、柔軟に対応することが経営管理事業部には求められると思っています。

会社が事業や経営方針として大胆な挑戦をすることになった時に、彼らが100%の力を発揮できるよう、対応策を考えて円滑にサポートできるようにすることが経営管理事業部に所属する人達にとって重要だと思いますね。

—現在お二人が挑戦していることを教えてください。

池田:
いくつかありますが、一つは従業員一人ひとりのレベルアップを目標に掲げて人材育成に取り組んでいます。今までは社内イベントを通して会社全体のチームワークを高めることに成功していますが、今後さらに組織としてレベルを上げるためには、個人のパフォーマンスを最大化することが必要になってくると考えています。

そのために7期目からは自己研鑽文化の醸成やOJTなどを取り入れて、より一層プロフェッショナル人材の育成に注力してまいります。


西河:
確かに、強い組織を作る上で個人のレベルアップは必須ですね。その中でも従業員一人ひとりの視座を上げることが求められてきますが、今回人事が社員研修で取り組んだSSプロジェクトは、従業員の視座を上げるためのイベントとして、効果的だったのではないですか?


池田:
そうですね。6期下半期末に実施したSSプロジェクトは個人的にも本当に良い施策だったと実感しています。SSプロジェクトとは、サイバーエージェントさんが実施しているプロジェクトレポートを参考にさせていただき考えた施策です。

従来Skyfallでは情報の開示が不十分であったり、各部署や個人の目標を設定する際に上司からの指示のもと目標を決めてきたので、従業員の目標意識の低下や会社の方針や戦略に対する納得感などが課題となっていました。

そこでSSプロジェクトでは、事前に来期以降の会社方針や戦略を各本部へ説明する機会を設け、従業員一人ひとりの会社に対する理解を深めることに注力しました。また研修当日には、会社の方針や戦略を踏まえ、組織の課題や役割を整理して組織目標を決めた後に、個人の課題や役割を整理して個人目標を決めました。最後に、研修で決めた目標を継続的に意識してもらうために、局ごとにスローガンを掲げ、ポスターを作成して社内でコンテストを実施しました。


SSプロジェクト 研修の様子

—今後の事業戦略や方針を理解した状態で従業員一人ひとりが組織目標を考えることで、日々意識した行動ができそうですね。

池田:
はい。上司からの指示ではなく従業員自身が立てた目標をポスターにして日常的に自分の目に触れる場所に設置することで、常に目標を意識して行動できると思います。今まで情報公開が足りていなかったことや、従業員一人ひとりが会社のことを考える機会を設けられていなかったことが反省点なので、この取り組みは継続していきたいと思っています。

—経営管理事業部では、現在どのようなことに取り組んでいますか?

西河:
会社が成長して事業が拡大し認知度が高まるにつれて管理部門が人目に触れていく機会が多くなるので、社内外からSkyfallの管理部門が強固で、安定感がある故に会社が成長できていると認知される状態を目指していきたいと思っています。

今後より多くのステークホルダーとの対話や会社に対する外部評価が加わる中で、経営方針が従業員に浸透して経営方針に基づいて会社が成長している状態を目指して取り組んでいます。

会社の成長を支える上で十分に統制が効き、ファイナンス観点で会社の成長に対応した方策が取られていることを、適切に説明して納得される組織になるよう、管理部門全体として日々専門性を高めて成長することが最優先ミッションだと考えています。

またSKYFLAG事業では、将来的に海外展開も視野に入れているので、各種手続きで業務が複雑になる可能性があります。このような時に柔軟に対応できるよう現在は基盤を固めている状態です。

その中で特に注力しているのは、業務効率化と仕組化です。経営管理事業部には様々な業務がありますが、担当毎に業務においてやらないといけないものはある程度決まっています。担当者一人ひとりの業務を効率化して、今まで作業時間に費やしていた時間を短縮することで余剰時間を捻出し、個々の専門性を高めて事業部側に寄り添った柔軟な行動をするように心がけています。

現在までに新規事業を立ち上げ、資本業務提携を経験し、資本政策の更新など様々な手続きを経て、組織として多くの経験を積んできたので、今後も常に情報摂取を怠らずに「常識にとらわれない」新しい方法を模索し、時代の変化に合わせて臨機応変に対応できるような管理体制を構築していきたいと考えています。

—人事や管理部門の目線で、今後Skyfallをどのような会社にしていきたいと思いますか?

池田:
人事目線では、プロフェッショナルな人材が集うだけでなく、育つ会社を目指しています。
Skyfallは個人の挑戦を支援してくれる会社なので、大変な環境下でも従業員全員が生き生きと仕事をして、仕事を楽しみながら成長できる環境を作っていきたいと思っています。

スローガン「追随するな、先行せよ」に込めた想いのように、この先どれだけ大きな会社になってもいつも開拓者の精神を忘れず、新しいことに挑戦し続ける会社にしていきたいですね。


西河:
今後も誠実でクリーンな会社であり続けたいと思っています。世間一般的に広告というと不正や詐欺などネガティブなイメージが強いですが、Skyfallは「いいモノが広がっている世の中を創造する」というビジョンを掲げて、社会全体にプラスな状態を生み出す事業運営をしています。それ故に、短期的に利益を貪るような会社ではなく、中長期的な視座に立って社会経済を進展させる作用に貢献し、誠実に社会的責任を果たしている会社であり続けたいと思っています。

—最後に、2人の挑戦したいことや意気込みを教えてください。

西河:
管理部門は全社最適に繋げるための調整を行うので、殆どの会社のバックオフィスは型にはまっていて決められたルールの中できっちり仕事をしています。一方でSkyfallのバックオフィスは現場ファーストで、事業部側に寄り添った行動をする組織を目指していきたいと思っています。そのためには、事業部側のニーズを理解した上で全社最適に繋がる適切な対処が必要になるので、事業部長として引き続きサポートをしていきたいと思っています。


池田:
今後は、採用ブランディングと人材開発・育成に注力していきたいと思っています。

採用に関しては、根幹事業のSKYFLAG事業を拡大する上でプロダクトの成長が重要になってくるので、引き続き優秀な人材を採用できるように努めていきたいと思います。また、Skyfallで様々な挑戦をする従業員を積極的に社外へ発信していくことで、Skyfallのカルチャーに共感する人材を増やし、採用ブランディングを確立していきたいと思っています。

人材開発・育成では、従業員の成長機会を創出するために研修やワークショップを定期的に実施し、全ての従業員のスキルアップに向けて行動していきたいと思っています。その上で、従業員一人ひとりが「将来どのようなことに挑戦したいのか」「成長するためには会社にどのようなことをしてほしいのか」を聞き出し、ニーズやそこに潜むリスクに対して先んじた行動をとれるようにしていきたいと思います。

他には、全社としてモットーにもあるような誠実な行動をしていきたいと思っています。会社として事業を拡大するためには利益を求めることはもちろん重要ですが、誠実な行動をした上で利益を求めていきたいと考えています。目先の数字や利益に固執してしまうと、選択肢が狭まって誠実な行動がとれなくなってしまうので、中長期的に双方のメリットを考えながら行動していきたいですね。


西河:
人事戦略室と経営管理事業部は、全社最適を考えながら長期的な視点で判断することが非常に重要になってきます。共に会社を守るブレーキ役として会社の成長のために取り組んでいきたいと思っています。


池田:
コーポレート部門のそれぞれの立場から、従業員と会社を守ることに取り組んでいきましょう。

—ありがとうございました。